憂鬱な午前七時前

大学に入って一年経って、すっかり怠惰な生活が身についてしまった。今となってはもう、どうやって中学の運動部時代を乗り越えたのか、高校に通うために毎朝6時に起きていたのか全く思い出せないし、もしもう一度やれと言われたとしたら断固拒否したい。

 

〈健全な精神は健全な身体に宿る〉といって早起きを推進する人々もいるけれど、 (小学生の夏休みに行われるラジオ体操とかきっとそんな理由だと思う) 僕は全然そんなこともないんじゃないかと思う。それはそもそも健全の定義との闘争を必要とするのかも知れないけれど、憂鬱な午前七時前 ー特に独り寝から覚める午前七時前だー  なんてものは寝過ごしてしまえるのならそうした方が絶対に〈健全な精神〉で居られる、そう確信している。

 

もちろん、なんの根拠もない。

 

たぶん僕はこうして自分の怠惰さをなんとか正当化して、罪悪感を感じないままに二度寝がしたい、ただそれだけの話だ。