ブックオフに売ってないもの

TOEFLの参考書がブックオフに売ってねえ!」って叫びを見た。

僕の個人的な感想として、どのブックオフを探してもなかなか見当たらないものNO.1はハヤカワSF文庫の特別面白いやつだ。他のものは大概売ってる。たぶん、愛や勇気や希望とかだって探せば置いてあるんじゃないかと思う。

 

僕の通った高校があった街の駅前には小さなブックオフがあった。よく帰り道に立ち寄って100円コーナーで本を漁ったことを覚えている。ブックオフに限らず古本には独特の匂いがあると思う。僕はそれを勝手に知識の匂いと呼んでいる。

 

古本には、新刊にはない「長い年月読まれることに耐えた風格」みたいなものが宿っているように僕には思える。いつか買った「グレート・ギャッツビー」にものすごい達筆で英訳された序盤が手書きされていたとき、そう感じた。

 

先述の僕が通っていたブックオフは帰省したときに覗いてみたら閉店していて大層ファックな気持ちになった。たぶんこうして僕が青春を過ごした街は少しずつ失われていくのだと思う。たぶん、思い出はブックオフには売ってない類のものなんだろう。