夜明けと駄文

気がつけば6月で、もう今月で今年も折り返しだと思うと感慨深い。そもそも年始に新年の目標なんて大層なものを建てた覚えもないので当然達成の目処も立っていない。そうして今年も夏の足音はまるで日曜日の夕方に忍び込む憂鬱のように確かに今日に近づいてきている。

 

この時期になるとn-bunaの「夜明けと蛍」【初音ミク】 夜明けと蛍 【オリジナル】 - YouTubeを夜中に聴きたくなる。日々大量の作品が生み出され消費される時代にあっては、多くの音楽や小説がそうであるように10年後この曲を聴く人はもしかしたらいないのかもしれない。

それでも、(少なくとも今年も)僕はどうしようもなく、この季節に聞く夜明けと蛍が好きだ。

 

たぶんそれはこの曲が僕にとって「しっくりくる」ものだからではないかと思う。僕だって、「朝が来ないままで」息ができたらどれだけいいかと、時々深夜に考える。

 

夜はいい。それは昼ほど攻撃的じゃないし、誰も静かな夜に好きでもない相手と話がしたいとは思わない。もし朝が来ないまま夜明けのまどろみの中を生きていけたなら、僕らはもっと優しくなれるんじゃないだろうか?

 

疲れ果てた夜中に書く文章なんてロクなものじゃないけど、それでも書きたいと思った時に好きなことを好き勝手に書き殴るってのは案外楽しいものだ。